お母さんは毎日、家事に仕事に大忙し。日中にテキパキ動き回っているせいか、夕方になると足がパンパン…。気になるむくみ、どうやったら改善できるのでしょうか?
余分な水分が出ていかない…。
むくみとは、簡単にいえば皮膚の下に水分が溜まった状態のこと。朝、起きた時に顔が腫れぼったい、夕方になると足がパンパンになって靴が窮屈になるなど、心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
むくみを引き起こす要因の1つが「血行不良」です。栄養素や酸素などを運ぶ役割を持つ血液は、心臓から送り出され、動脈を通って全身を巡回。その過程で、細胞に酸素や栄養を届けるため、血液成分の血しょうが動脈から染み出ます。
栄養などを届けた血しょうは、その後、不要になった水分や老廃物を回収して、静脈に入り血液となって流れていきます。
しかし、血液の巡りが悪いと、不要な水分などを回収した血しょうが静脈に入ることができず、細胞の隙間に溜まってしまいます。これがむくみの正体です。
むくみには、長時間立ち続けた時などに起こる一時的なものの他に、腎臓や心臓、肝臓などの病気が原因で起こるものがあります。
他にもある!むくみの要因。
冷え
冷えると血管が収縮し、血流が滞るため、むくみが生じやすくなります。
運動不足
足の筋肉には、ポンプのように、下半身に流れてきた血液を心臓に戻す働きがあります。しかし、運動不足や加齢などで筋肉量が落ちると、血流が滞り、むくみにつながります。
精神的ストレス
精神的なストレスや不規則な生活などで自律神経が乱れると、血行が悪くなり、むくみが起こることがあります。
日常生活でのちょっとした工夫でむくみ対策!
足のむくみは、日常の少しの工夫で予防、軽減することができます。例えば、立ち仕事や通勤途中にかかとの上げ下げ、座り仕事の時に足首の曲げ伸ばしを行うなど、ふくらはぎの筋肉の運動を心がけるのが良いでしょう。入浴時にシャワーでふくらはぎを刺激したり、デスクワークの空き時間に指でふくらはぎをマッサージするだけでも予防になります。
また、食事は夜食や間食を控えて、バランスのよい食事を規則正しく摂ることを心がけましょう。肥満を防ぎ、血圧や血流になるべく負担をかけない食生活が理想的です。
むくみに効果的とされる食材
バナナ、山芋、ほうれん草、アボカド、きのこ類
塩の主成分、ナトリウムを体内から排出させる働きのあるカリウムを多く含んでいます。
梅干し、キウイ、グレープフルーツ
脂肪の代謝を高め、体内の老廃物を分解・排出する働きがあるクエン酸が豊富です。
プルーン、モロヘイヤ、アーモンド
末梢血管拡張作用のあるビタミンEが豊富な食材。
特に、プルーンにはビタミンEだけでなく、カリウム、クエン酸も豊富なため、むくみ対策にオススメです。
漢方素材、高麗人参の働き
高麗人参は、以下の3つの働きによってむくみを改善すると考えられます。
高麗人参の効果 1
◆ 血液の流れを正常にする
高麗人参には、血小板が過剰に固まるのを抑えたり、血液の粘度を低下させる他、赤血球変形能を高め、毛細血管の血流を良くします。こうした作用によって血液の流れが改善され、むくみの解消に繋がります。
さらに、血液の流れが良くなることで、筋肉の代謝が良くなり、足の筋肉のポンプ機能が高まる他、むくみを引き起こす冷えも改善します。
高麗人参の効果 2
◆ 腎臓の機能を活性化する
腎臓の機能を高めることで発汗や利尿が促進されます。その結果、体内の老廃物や毒素、余分な水分が排出されます。
高麗人参の効果 3
◆ 自律神経を整える
不規則な生活などによって乱れた自律神経のバランスを整えます。
臨床試験結果
被験者は、むくみに悩む20代から70代の12名。1日に、高麗紅参粉末に紅参熟成エキス粉末を配合したもの0.9gを12週間、毎日飲んでもらいました。そして飲用前と、飲用開始4週間後、8週間後、12週間後にむくみの検査を実施。また、むくみに伴う重量感、つっぱり感、ピリピリ感、痛み、熱感、かゆみといった自覚症状もチェックしました。
試験の結果、飲用期間が長くなると共に、むくみの量が小さくなり、8週間後には有意な改善が認められました。また、多くの自覚症状について、半分以上の被験者が改善を実感しました。
足のむくみの程度が低下
試験の前提として、午前より午後の方が足の体積が大きい時にむくみがあるとし、午後の値から午前の値を引いたものを、むくみの程度としました。試験では、飲用期間が長くなるほど、むくみの程度が低下しました。この結果から高麗人参は、むくみの解消をサポートすることが分かりました。
むくみに伴う症状の緩和を実感
むくみに伴う6つの症状について質問し、実感の度合いを調べました。その結果、ほとんどの症状で50%以上の人が効果を実感しました。
赤ブドウ葉エキスとの比較
参考までに、上記の結果をむくみの治療薬に使用されることもある赤ブドウ葉エキスを用いた試験結果(※)と比較したところ、飲用開始後6週間時点で同様の作用を確認。むくみに対し、高麗人参には赤ブドウ葉エキスに近しい働きが期待できます。
※被験者17名が赤ブドウ葉乾燥エキスを1日600mg、6週間飲用。飲用前後にむくみの程度を調べた。 出典:応用薬理 83(1/2) 1-7(2012)