お出かけ前に鏡を見て、浮かない顔のお母さん。年齢を重ねるとともに目立ってきたお肌のトラブルに悩んでいるようです。いくつになっても「若々しく」いたいもの。肌は見た目の印象を左右するだけに、どうしても気になりますよね。
お肌のトラブルは、なぜ起こるの?
皮膚は大きく表皮、真皮、皮下組織に分けられます。中でも肌トラブルに関わるのが表皮と真皮です。表皮は角質層や基底層などからなり、新陳代謝を繰り返しています。新しい表皮細胞は、表皮の一番下の基底層で生まれ、上へ上へとおし上げられて角質細胞に変化。その後、アカになってはがれ落ちます。この一連の新陳代謝は、通常、28日周期で行われます。
しかし、このサイクルが乱れると、基底層で生成されたメラニン色素が排出されず、シミが生じます。一方、真皮は、主にコラーゲンなどの弾力成分で形成されています。この弾力成分をつくる細胞の機能が低下したり、細胞が傷ついたりすると、弾力成分の生成量が減ってシワやたるみにつながります。
お肌の大敵、紫外線について知っておきたいこと
肌トラブルを語る上で無視できないのが紫外線の存在。紫外線には「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3種類があり、そのうち肌に悪影響を与えるのが「UV-A」と「UV-B」です。
「UV-A」は、主にシワやたるみの原因となる紫外線。地表に降り注ぐ紫外線の約9割が「UV-A」で、肌の奥にある真皮にまで侵入し、弾力成分をつくる細胞を傷つけます。
一方の「UV-B」は、主にシミの原因となる紫外線。地表に降り注ぐ量は少ないものの、エネルギーが強く、肌の表皮に影響を与えて、シミの原因であるメラニン色素の生成を促します。
また紫外線は、肌の乾燥の原因にもなります。紫外線による肌表面の炎症などで、角質層の保水機能が低下すると、肌の保水力が失われて肌が乾燥します。肌の乾燥は、シミやシワの原因にもなり、さらなる肌トラブルを招きます。
徹底した紫外線対策で、若々しさをキープ
紫外線といえば夏と決めつけてはいけません。下のグラフのように春や秋も油断できないのです。
紫外線対策のポイントは、肌の露出を避けること。外出する時は長袖を着る、首にショールを巻く他、日傘やサングラスも有効です。また、マリンスポーツや登山などでよく使われるラッシュガードも紫外線をしっかりとカットしてくれます。
お肌のトラブルに効果的とされる食材
アセロラ、レモン、キウイ、ブロッコリー
→皮膚に必要なコラーゲンの合成を促進するビタミンCが豊富に含まれています。
ハチミツ、豚ひれ肉
→シミの原因であるメラニンの生成を抑制するアミノ酸を摂れます。
トマト
→シミの元であるメラニンの生成を抑制するリコピンが含まれています。
うなぎ
→新陳代謝を促進するビタミンEやお肌の弾力成分コラーゲンがたっぷり含まれています。
漢方素材、高麗人参の働き
肌トラブルを予防したり、改善したい。そんな場合は、高麗人参を飲んでみるのも一案です。高麗人参というと滋養強壮のイメージが強いですが、下のデータが示すように美容効果も期待できます。
高麗人参は主に血流改善作用や、メラニン生成に関わる酵素の働きを抑える働きで、肌トラブルをケアします。また、高麗人参には自律神経を整える働きがあります。この作用によって眠りの質が高まり、睡眠中の成長ホルモンの分泌が促進します。成長ホルモンとは、肌の再生を促すホルモンです。さらに、ストレスホルモンの過剰な分泌を抑えることで、肌にダメージを与えるストレスを緩和します。
臨床試験結果
高麗人参が肌トラブルをサポート!
シミへの効果
紅参抽出物が、メラニンの生成に深く関わっているチロシナーゼの働きを抑制したことから、高麗紅参にはメラニンの生成を抑える作用があることが証明されました。
――― J Med Food 15(11)2012, 1015-1023.
シワ・たるみへの効果
高麗人参抽出物が、細胞を活性化させるTGFβと同様に、線維芽細胞のコラーゲン生成をサポートすることが証明されました。このことから、高麗人参はコラーゲンの生成を助け、肌のたるみを防ぐことが分かります。
――― Journal of Ethnopharmacology 109(2007)29-34.
乾燥への効果
40、50代の女性が、エキス粉末*を1日18粒、約3週間飲用した結果、高麗人参に肌の保湿効果あることが明らかになりました。
*エキス粉末…紅参熟成エキス粉末を粒にしたもの。1粒300mg。
――― 金氏高麗人参(株)品質保証・研究開発室自社試験データ.