- 2017-8-7
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高麗人参は、二千年以上も前から人々の健康を支えてきた生薬。疲労回復や精神の安定、健康維持、美容など幅広い効果を持つ万能薬として世界中に広まり、時の権力者や著名人をも魅了しました。現代でもその薬効は高く評価され、医薬品にも使われています。
そんな高麗人参の歴史的エピソードをクイズ形式でご紹介します。
<歴史編>
問題1. 高麗人参が紹介されている中国最古の薬物書とは?
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A.皇帝の薬
B.神農本草経
C.医薬典
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答え B.神農本草経
『神農本草経』は、およそ二千年前の薬物書で、365種類の生薬を特性に従って「上薬・中薬・下薬」の三種に分けて紹介。高麗人参は上薬に分類されています。上薬の定義は「毒性がなく、長く飲み続けられる不老長寿の薬」です。
問題2. 日本に初めて高麗人参が伝来したのは奈良時代。その際、高麗人参を献上されたのは誰?
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A.聖武天皇
B.山上憶良
C.鑑真
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答え A.聖武天皇
739年、当時、朝鮮半島を支配していた渤海から国交の贈り物として聖武天皇に献上されたと伝えられています。その後、室町時代に高麗人参の輸入が本格的に始まり、江戸時代には国内で栽培されるようになりました。
問題3. 中世ヨーロッパの偉人で、高麗人参を愛用していたといわれるのは誰?
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A.フリードリヒ2世
B.カール大帝
C.ルソー
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答え C.ルソー
ジャン・ジャック・ルソーは『社会契約論』や『エミール』といった著作で知られるフランスの思想家です。彼の著作物に高麗人参が登場すると伝えられています。ルソーの他にも、中国最初の統一王朝を築いた始皇帝や、世界三大美女の一人、楊貴妃なども高麗人参に惚れ込んだといわれます。
問題4. 江戸時代、日本が高麗人参を輸入した時に交換に相手に提供したものは何?
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A.銀貨
B.絹
C.茶
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答え A.銀貨
朝鮮半島から日本に送られる高麗人参に対して、年間11トンもの「人参代往古銀」が支払われていたといいます。「人参代往古銀」は、高麗人参を輸入するために特別に発行されたもので、幕府がいかに高麗人参を重視していたかが分かります。
問題5. 日本の武将で高麗人参を愛飲していたといわれるのは誰?
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A.織田信長
B.徳川家康
C.豊臣秀吉
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答え B.徳川家康
健康マニアとして知られる徳川家康は75歳まで生きたと伝えられています。現代では驚く年齢はありませんが、当時の平均寿命が30~40歳であることを考えると、かなりの長寿といえるでしょう。徳川家と高麗人参の縁は深く、「暴れん坊将軍」として知られる徳川吉宗は、高麗人参の栽培に力を注いだといわれます。
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