高麗人参クイズ<薬効編>

紅参高麗人参は、二千年以上も前から人々の健康を支えてきた生薬。疲労回復や精神の安定、健康維持、美容など幅広い効果を持つ万能薬として世界中に広まり、時の権力者や著名人をも魅了しました。現代でもその薬効は高く評価され、医薬品にも使われています。
そんな高麗人参の効能をクイズ形式でご紹介します。

<薬効編>

問題1. 中国に古くから伝わる、高麗人参の薬効をまとめた説は?

A.人参百薬長

B.万病解消録

C.人参七効説

答え C.人参七効説

万能薬と呼ばれるにふさわしい多彩な薬効が下記の七つに分類されています。これらの効果の多くは、現代科学でも実証されつつあります。

その壱 補気救脱
元気を補い、虚脱を救う。疲労回復や体力増進に効果。

その弐 益血復脈
血液を作り、脈の乱れを正常に。貧血、低血圧、心臓機能の低下を改善。

その参 養人安神
心を養い、精神を安定させることで、ノイローゼや自律神経失調症を治す。

その四 生津止渇
体液を作り出す。のどの渇きを止め、肌を潤す。糖尿病にも効果。

その伍 補肺定喘
肺の力を補い、咳を止める。

その六 健脾止瀉
胃腸を健やかにして下痢を止め、食欲不振、胃・十二指腸潰瘍、便秘を改善。

その七 托毒合瘡
体内の毒素を除去し、傷の治りを促進。皮膚炎や化膿性腫瘍、肌荒れを治す。


問題2. 高麗人参の薬効の源と考えられる成分の名前は?

A.ジンセノサイド

B.アリシンサイド

C.ジングレナ

答え A.ジンセノサイド

ジンセノサイド

ジンセノサイドの種類は40以上。大きく「心身を活動させる」トリオール系と、「活動した心身を休息させる」ジオール系に分けられます。これらがバランスよく機能することで、健康をトータルにサポートします。現代科学で、下記の症状等への効果が明らかにされています。
疲労、冷え性、不眠、肩こり、腰痛、関節痛、ストレス、気力減退、胃弱、胃痛、肝機能、肌、むくみ、頻尿、頭痛、めまい、便秘、花粉症、ダイエット、夏バテで起こりやすい症状、更年期に起こりやすい不定愁訴、中性脂肪・コレステロール・血圧・尿酸の数値改善


問題3. 高麗人参の有用成分をバランスよく含む部位は?

A.実

B.根

C.葉

答え B.根

高麗人参の根

高麗人参の有用成分ジンセノサイドは、「根」に最もバランスよく含まれており、「根」が人の形に似ているほど品質が高いといわれます。また、ジンセノサイドを豊富に含む良質の高麗人参に成長するまでには4~6年もの期間が必要。高麗人参の優れた薬効は、長い歳月の中で、じっくりと育まれます。


問題4. 健康食品の素材によく使われる、加工された高麗人参の名前は?

A.虹参

B.韓参

C.紅参

答え C.紅参

紅参

紅参は、生の高麗人参を蒸してから、水分量が14%以下になるように自然乾燥させたものです。この加工過程で有用成分ジンセノサイドの糖鎖が分解され、新たにプレミアムジンセノサイドという成分が生まれます。プレミアムジンセノサイドは分子が小さく、体内に吸収されやすいのが特長。そのため、健康食品の実感力に深く関わっていると考えられています。


問題5. 高麗人参のエキスは昔から飲まれてきました。このエキスに手を加えることで薬効が高まることがわかっています。さて、その方法とは?

A.熟成させる

B.沸騰させる

C.凍らせる

答え A.熟成させる

高麗人参エキス

一般的に熟成とは、物質を適当な条件の下に長時間おいて、ゆっくり化学変化を起こさせることを言います。高麗人参エキスを熟成させる方法の一つが加熱し、攪拌すること。これにより、紅参に加工する時と同様、有用成分ジンセノサイドの糖鎖が分解され、新たにプレミアムジンセノサイドという成分が生まれます。ただし、薬効を高めるには、加熱する温度や時間がポイントになるため、エキスの熟成には高度な技術が求められます。

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