Vol.1 身体を構成する3要素「気・血・水」とは?

漢方の世界では「気・血・水」という3つの要素が身体を構成しているとし、この「気・血・水」が過不足なく、全身を巡っている状態を「健康」と考えます。
ここでは「気・血・水」それぞれの役割をご紹介します。

「気」は、生命エネルギーの源!

気

「気」は、目に見えない生命活動の原動力で、体内に取り入れた栄養や酸素などから生成され、いろんな働きを持っています。
例えば、免疫機能を持つもの、消化吸収を司るもの、呼吸や脈拍を司るもの、肌の潤滑を保つものなどがあり、西洋医学的な働きで言うと、自律神経系のような働きをしています。

「血」は、各臓器に「気」を届ける運び屋!

血

「血」は、西洋医学で言うところの血液とほぼ同様の働きをしています。「気」や「水」と結びついた状態で生成され、血管に入ると赤く変化します。そして、全身のすみずみを駆け巡り、体内の各臓器に「気」を送り届けています。「血」によって送り届けられた「気」は臓器が活動するための燃料となり、身体が機能するために必要な熱を生み出します。こうして作られた熱も、「血」が全身に運んでいるのです。

「水」は、「気」と「血」を支えるサポーター!

水

体内に存在する水分のうち、「血」以外のものが「水」です。

生命を維持するために必要なもので、西洋医学的に言うとリンパ液など体液のような役割を持っています。

「水」には、主に2つの作用があります。1つは、皮膚や粘膜などの体表部を巡って潤いを与えたり、体内の余分な熱や老廃物を体外に排出したりする作用。もう1つは、体内の深部を巡って臓器に栄養を届けたり、関節内の滑液となって関節の動きを滑らかにしたりする作用です。これらの作用により、「気」と「血」の働きをサポートしています。

気・血・水のバランス

「気・血・水」は、それぞれが密接に関わり合っているため、どれか1つでも巡りが滞ったり量に偏りが生まれると、全体のバランスが崩れて心身に様々な不調が現れます。根本から健康を保つためには「気・血・水」をバランス良く巡らせることが大切です。

そのためにも、まずは規則正しい生活やバランスのとれた食事、適度な運動といった良い生活習慣を心がけましょう。

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