【頻尿】もはや国民病?尿トラブルは、こうして起こる!

頻尿
「最近、ジッとできなくて旅行を楽しめないなあ」と悲しむおじいちゃん。「映画館に行っても、ソワソワして落ち着かないわ」と嘆くおばあちゃん。二人揃って、トイレの悩みに困っているそうです。なんとかトイレの悩みを解決する方法はないのでしょうか?

尿のトラブルは、こうして起こる!

そもそも、尿の役割は老廃物を体外に排泄することと、体内の水分を調整すること。体内で生じた老廃物は、まず血液とともに腎臓へと運ばれます。その後、余分な水分と共にろ過されて尿になり、膀胱に溜まります。それが一定の量になると、脳が排泄の指令を出します。すると尿道が開き、尿が体外へと排泄されます。

排尿障害は、加齢や病気によって、排尿に関わる器官が正常に働かなくなることで起こるのです。

排尿障害の症状と原因

排尿障害の症状は、非常に幅広く、症状によってそれぞれ原因が異なります。

40歳以上の男女が抱える、尿のトラブル

頻尿

40代以上の「尿のトラブル」で最も多いのが、頻尿です。夜に起こる「夜間頻尿(やかんひんにょう)」と、昼に起こる「昼間頻尿(ちゅうかんひんにょう)」では、原因が異なるとされます。

夜間にトイレの回数が多い場合、「尿を止める働きを持つ、抗利尿ホルモンの分泌異常」である可能性が考えられます。通常、夜になると、抗利尿ホルモンの働きが活発になるため、あまり尿意は感じません。しかし、加齢とともに抗利尿ホルモンの分泌量が減ると、夜中でも昼と同じ頻度でトイレに行きたくなります。昼間の頻尿は「過活動膀胱」のためと考えられます。膀胱の活動が活発になり過ぎて頻繁に尿意を感じ、トイレの回数が増えてしまうのです。

過活動膀胱

また、頻尿に夏も冬も関係ないと思われがちですが、冬になると頻尿で悩む人は増えます。原因には、身体が冷えて膀胱が縮こまることや、冬は汗をかきにくいために、老廃物や水分が尿でしか排出できないことなどがあります。

尿モレ、キレが悪い

尿モレの原因の一つに、「骨盤底筋の緩み」があります。骨盤底筋とは、膀胱や直腸などを支える筋肉で、尿道や肛門を締める働きがあります。そのため、この筋肉が緩むと、咳やくしゃみをした際に、尿モレが起こります。

男性で尿のキレが悪い場合は、「前立腺肥大」の可能性があります。前立腺が大きくなると尿道が狭まり、尿の出が悪くなります。尿が出ない分、膀胱内に尿が残るため残尿感に悩まされる場合もあります。他にも、前立腺肥大は頻尿や尿モレにも繋がります。

前立腺肥大

男性は要注意!?前立腺肥大症状スコア(I-PPS)

前立腺肥大については、I-PSS(前立腺肥大の症状に関する国際的評価方法)というチェックシートを用いて、排尿障害の度合いをみる場合があります。以下の7つの質問について、点数表を参照してチェックしてみてください。
合計が8点以上になる場合は赤信号!状況によっては、泌尿器科に相談することをおすすめします。

  • 排尿の後、残尿感がある。
  • 排尿後2時間以内に再び尿意をもよおすことがある。
  • 排尿時、力を入れないと出ない。
  • トイレをガマンできないことがある。
  • 尿の線が細いことがある。
  • 排尿の最中に、尿の線が途切れることがある。
  • 就寝から朝、起きるまでにトイレに起きる回数。

尿道や膀胱の痛み

排泄時に尿道や膀胱に痛みを感じる場合、「排尿に関わる各部位の炎症」が原因で、尿道炎や膀胱炎などになっていることが考えられます。

排尿障害に効果的とされる食材

腎臓の機能を高めるとされる食材

頻尿は加齢、特に腎臓の衰えが原因になっていることがあります。

ゴボウ、山芋、里芋、栗、しじみ、クルミ、黒ゴマ、黒豆、銀杏、ズッキーニなど

腎臓の機能を高めるとされる食材

冷えに効果的とされる食材

女性の頻尿は、多くの原因が冷えから起こるといわれます。

冷えに効果的な食材

<穀物・豆類>
もち米、ライ麦、大豆類など
<野菜類>
ニンジン、生姜、玉ねぎ、かぼちゃ、ニンニクなど
<肉・魚介類>
鶏肉、羊肉、サバ、エビなど
<発酵食品>
チーズ、納豆、味噌など

漢方素材、高麗人参の働き

高麗人参

自律神経がバランス良く、正常に働いていれば、例えば睡眠中には膀胱が広がり、尿をたくさん溜めておけます。それがストレスや緊張状態にあると、夜間にも交感神経が働いて膀胱は小さくなり、寝ている間にも尿意を感じてしまいます。高麗人参は、自律神経のバランスを整える働きで、高ぶった神経を沈静化し、筋肉の緊張を緩和。膀胱が広がった状態をつくり、朝まで何度もトイレに起きなくても済むようになります。

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